「更新したのに反映されない…?」キャッシュの役割と削除方法


「メディアから削除したはずの画像が残っている?」「カラムの値を変更したらレイアウトが崩れた!」「ホームページ制作会社は『更新した』と報告してきたが、私には何も変わっていないように見える……」など、ホームページの更新に携わっていて「あれ?」と感じたことはありませんか?

それらの現象はもしかすると、キャッシュが残っているために発生しているものかも知れません。

今回は「キャッシュとは何なのか?」という用語説明と、キャッシュの削除(キャッシュクリア)の手順についてご紹介します。

キャッシュとは?

「2回目以降に訪れたページを
早く読み込むための仕組み」のこと

Weblio辞書では次のように説明されています。

キャッシュに保存されているデータは「キャッシュデータ」と呼ばれる一度読み込んだデータをキャッシュデータとして保持しておき、次に同じリクエストがあった際に再利用すれば、読み込み時間大幅短縮できる。

Weblio辞書より一部抜粋

もう少し細かく説明しますと、ホームページにある個々のページ(ウェブページ)は、HTMLやCSSをはじめとするいくつものファイルを組み合わせて作成されています。Google ChromeやSafari、Microsoft Edgeといった「ウェブブラウザ」は、たくさんあるファイルを一つずつ読み込むことでウェブページを表示しています。

ウェブページを表示する仕組み

ただ、たくさんあるファイルの一つずつを毎回読み込み直していると、ページを表示するのに時間がかかってしまいます。加えて、余程頻繫に更新されているページでない限り、一度読み込んだページであれば二回目以降の読み込みはほぼ必要ありません。

そこで、ウェブブラウザには一度読み込んだファイルをある程度記憶しておくことで、二回目以降のページ読み込み時間を大幅に短縮する仕組みが導入されています。この「一度読み込んだファイルをある程度記憶する仕組み」をキャッシュと呼びます。

代表的な3つのキャッシュデータ

さて、先程ざっくりとご説明したキャッシュですが、実は上記に記載した「ウェブブラウザがキャッシュを保持する」パターンの他にも、キャッシュにはいくつかの種類があります。

ここでは当社のお客様が関与することの多い代表的なものを3つご紹介します。

ウェブブラウザ

キャッシュ

Google Chrome・Safari・Microsoft Edgeなどのウェブブラウザ側で保存しているキャッシュデータのこと。

システムのキャッシュ

WordPress・Movable Type・CakePHPなどのシステム側で保存しているキャッシュデータのこと。

サーバーのキャッシュ

サーバーの設定によってはキャッシュを保存し、ウェブページの読み込みを軽減している場合もあります。

ブラウザのキャッシュクリア手順

キャッシュは様々な場所に保存されています。今回はその中でも最も使うことの多い「ブラウザのキャッシュデータ削除(キャッシュクリア)手順」をご案内します。

PCの場合

ほとんどのキャッシュデータは、ショートカットキーで簡単にクリアできます。ショートカットキーを押してもキャッシュが消えない場合は、ブラウザの設定画面からキャッシュデータを削除します。

ショートカットキーを使う方法

キャッシュクリアのショートカットキー

Google Chrome・Microsoft Edgeともに [Ctrl] + [Shift] + [R] の3つのキーを同時に押すことで、ある程度のキャッシュデータを削除できます。
「キャッシュかな?」と感じた時には、まずこちらのショートカットキーをお試しください。

ブラウザの設定画面からキャッシュデータを削除する方法

ショートカットキーを使ってもキャッシュが残る場合は、以下にご紹介する方法をお試しください。

Google Chromeの手順

Google Chromeの手順1
  1. ブラウザの右上にある [︙] マークをクリック
  2. [設定] をクリック
Google Chromeの手順2
  1. 画面左上の [≡] マークをクリック
  2. [プライバシーとセキュリティ] をクリック
Google Chromeの手順3
  1. [閲覧履歴データの削除] をクリック
Google Chromeの手順4
  1. [キャッシュされた画像とファイル] のチェックボックスにレ点を入れる
  2. [データを削除] をクリックして、キャッシュデータを削除する

Microsoft Edgeの手順

Microsoft Edgeの手順1
  1. ブラウザの右上にある […] マークをクリック
  2. [設定] をクリック
Microsoft Edgeの手順2
  1. 画面左上の [≡] マークをクリック
  2. [プライバシー、検索、サービス] をクリック
Microsoft Edgeの手順3
  1. ページを下にスクロールし、「閲覧データをクリア」見出し配下の [クリアするデータの選択] をクリック
Microsoft Edgeの手順4
  1. [キャッシュされた画像とファイル] のチェックボックスにレ点を入れる
  2. [今すぐクリア] をクリックして、キャッシュデータを削除する

スマホの場合

iPhoneの手順

画像をタップすると拡大します。

iPhoneの手順1
  1. [設定] アプリを開いて下にスクロールし、[Safari] をタップ
iPhoneの手順2
  1. ページを一番下までスクロールし、[詳細] をタップ
iPhoneの手順3
  1. [Webサイトデータ] をタップ
iPhoneの手順4
  1. 画面右上の [編集] をタップ
  2. キャッシュデータを削除したいサイトの左側にある [⊝] マークをタップ
  3. [削除] をタップして、Webサイトデータを削除する

Androidの手順

画像をタップすると拡大します。

Androidの手順1
  1. [設定] アプリ内にある [アプリと通知] をタップ
Androidの手順2
  1. [00個のアプリをすべて表示] をタップ
Androidの手順3
  1. ブラウザアプリを選択
Androidの手順4
  1. [ストレージ] をタップ
Androidの手順5
  1. [キャッシュを削除] をタップして、Webサイトデータを削除する

以上、「キャッシュとは何なのか?」という用語説明と、キャッシュクリア手順をご紹介しました。ホームページの更新内容が反映されず、「おや?」と感じた時に少しでもご参考になれば幸いです。

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