ホームページ制作に必要なドメインとは?.com、.jp、.co.jpの違いと選び方


インターネット上の住所「ドメイン」の重要性

ホームページ制作において、ドメイン選びは非常に重要です。お店やブログの表札のようなものです。ドメインは、インターネット上であなたのホームページを識別する役割を担っており、適切なドメインを選ぶことで、ホームページの認知度向上に効果を発揮する場合もあります。
ただ、ドメインは世界にたった一つのインターネット上の住所になりますので、誰かが先に取得しているドメインは取得する事は出来ません。
また、ドメインをどのように使うのかによってどのようなドメインを取得するのが良いかが変わってきます。
今回の記事では、ドメインの種類や注意点など基本的な内容を記載しますが、取得の際はなるべくホームページの制作会社の専門家などに相談をして決めるようにして下さい。


1. ドメインとは? 種類と役割

ドメインは、英数字とハイフンで構成された、インターネット上の住所を表す文字列です。例えば、「https://www.example.com/」や「www.amazon.co.jp」などは、ドメインとなります。

ドメインは、大きく分けて2種類に分類されます。

  • トップレベルドメイン(TLD): ドメインの最後の「.」以降の部分です。「.com」や「.jp」などがこれに該当します。このドメイン取得には、その種類によって費用が掛かります。
    一般的に.comドメインは比較的安く、.co.jpなどは.comよりコストが高く設定されています。
  • サブドメイン: TLDの前にある部分です。
    例えば、「www.example.com」の「www」や「blog.example.com」の「blog」の部分がサブドメインとなります。トップレベルドメインを取得していれば、サブドメインは無料でいくつでも作ることが可能な場合が殆どです。(※サーバ会社によって制限がある場合があります。)

TLDは、さらに以下の3種類に分類されます。

  • 国別TLD: 国を表すTLDです。「.jp」は日本、「.us」はアメリカ、「.cn」は中国などを表します。
  • ジェネリックTLD: 種類を表すTLDです。「.com」は商業用、「.org」は非営利団体、「.net」はネットワーク関連などを表します。
  • 新TLD: 近年登場した新しいTLDです。「.shop」はオンラインショップ、「.tokyo」は東京都、「.biz」はビジネスなどを表します。

それぞれのTLDには、取得条件や費用、イメージなどが異なります。ホームページの目的やターゲット層に合わせて、最適なTLDを選ぶことが重要です。

自分の取得したいドメインが空いているか調べる。

取得したいドメインが現在取得可能かどうかを確認するには、以下のサイトから取得したいドメイン名を入力する事で確認が出来ます。
https://www.xdomain.ne.jp/search/domain.php

2. ホームページ制作でよく利用される代表的なTLDとその特徴を、以下にまとめました。

  • .com: 世界で最も一般的で認知度の高いTLDです。個人や企業問わず、幅広く利用されています。
  • .jp: 日本の企業や団体向けに設定されたTLDです。信頼性が高く、日本国内でのSEO対策にも効果的です。
  • .co.jp: 日本の株式会社のみが取得できるTLDです。.jpよりもさらに信頼性が高く、企業イメージの向上にも役立ちます。
  • .org: 非営利団体向けのTLDです。NPOやNGOなどが利用しています。
  • .net: ネットワーク関連企業向けのTLDですが、近年では制限が緩和され、幅広く利用されています。
  • .biz: ビジネス向けのTLDです。個人事業主や中小企業などが利用しています。

3. ホームページ制作におけるドメイン選びのポイント

ホームページ制作において、ドメインを選ぶ際は以下のポイントを意識しましょう。
ただし、近年はホームページを探す場合、QRコードからの読み取りや検索エンジンから検索する場合が多くドメイン名を直接入力するシーンがかなり減ってきています。それでもあまり長いドメインはわかりにくいと感じたり、ドメイン名によって「.co.jp」は信用がある、「.info」は信用がないと感じる人もいるなど人の感じ方は色々の為、しっかりと考えて取得を検討して下さい。

  • ターゲット層: どのような人にホームページを見てもらいたいのかを明確にし、それに合ったTLDを選ぶ。
  • ホームページの目的: 企業サイトなのか、ブログなのか、オンラインショップなのかによって、適切なTLDは異なる。
  • 将来性: 将来的に事業を拡大する予定がある場合は、それに対応できるTLDを選ぶ。
  • SEO対策: 検索エンジン対策を意識する場合は、検索エンジンに認識されやすいTLDを選ぶ。
  • 費用: TLDによって取得費用や更新費用が異なる。予算に合わせて選ぶ。

4. ドメイン選びの注意点

ドメイン選びには、いくつかの注意点があります。

  • 流行りに流されない: 一時的に流行しているTLDを選ぶと、数年後に古臭くなってしまう可能性があります。
  • 短絡的に選ばない: 費用や取得のしやすさだけでドメインを選ぶと、後々後悔してしまう可能性があります。
  • SEO対策を無視しない: 検索エンジンに評価されにくいドメインを選ぶと、ホームページが検索結果に表示されにくくなってしまいます。

5. ドメイン取得方法

ドメインは、レンタルサーバー会社を通じて取得することができます。レンタルサーバー会社によって、取り扱っているTLDや取得費用、更新費用などが異なります。

ドメイン取得する際は、以下の手順で行います。

  1. レンタルサーバー会社を選ぶ
  2. ドメイン検索ページで希望のドメインを入力する
  3. 空いているドメインを確認する
  4. 取得手続きを行う

ドメイン取得手続きは、レンタルサーバー会社によって異なりますが、通常は数分で完了します。

6. ドメインの管理

ドメインを取得したら、定期的に管理する必要があります。更新は通常年1回になりますので更新をし忘れないように注意して下さい。万が一更新を忘れてしまうとドメインが期限切れし、ホームページもメールも利用が出来なくなり、一度失効するとすぐに復旧は出来きず復旧できる場合も有償対応となりますのでクレジットカードの自動更新とするなど注意するようにしてください。

おわりに

ドメイン選びは、ホームページ制作において重要な要素の一つです。しかし、初心者の方にとっては、何を基準に選べば良いのか分からない場合も多いでしょう。

そのような場合は、ホームページ制作会社やレンタルサーバー会社などの専門家に相談することをおすすめします。専門家は、あなたのニーズに合ったドメインを提案してくれるでしょう。