スマホユーザーを重視したWebサイト制作の考え方:モバイルファーストとは?


こんにちは、タスクスクエアのディレクターのゆず太郎です。

近年、インターネット利用における主役はPCからスマートフォンへと移り変わっています。統計によると、世界のインターネットユーザーの約75%がスマートフォンやタブレット端末からWebサイトを閲覧しています。

モバイルファーストとは?

このモバイルデバイスの普及を背景に、近年注目を集めているのが「モバイルファースト」という考え方です。従来のWebサイト制作では、PC版を基準に設計し、その後モバイル版を対応させるという方法が一般的でした。しかし、モバイルファーストではこの順番を逆転させ、まずスマートフォンなどのモバイル端末向けに最適化し、その後PC版を開発するという考え方を採用します。

モバイルファーストの重要性

モバイルファーストが重要である理由は、以下の3つが挙げられます。

  1. モバイル端末からのアクセスが主流
    冒頭の通り、現代においてインターネット利用の中心はモバイルデバイスに移っています。PC版を基準に制作してしまうと、多くの人がストレスを感じてしまう可能性があります。
  2. ユーザー体験の向上
    モバイル端末の画面はPCと比べて小さく、操作方法も異なります。そのため、モバイルファーストで設計することで、モバイルユーザーにとって直感的に操作でき、ストレスを感じることなく情報にアクセスできるユーザー体験を実現することができます。
  3. 検索エンジン対策
    Googleは、2018年よりモバイル端末からの検索結果を優先的に表示する「モバイルファーストインデックス」を導入しました。つまり、モバイル端末に最適化されていないWebサイトは、検索結果の上位に表示されにくくなってしまうのです。

モバイルファーストで魅力的なWebサイトを作る

モバイルファーストで魅力的なWebサイトを作るには、以下の5つのポイントを意識しましょう。

  1. レスポンシブデザインを採用する
    レスポンシブデザインとは、画面サイズに合わせて自動的にレイアウトを変更するデザイン手法です。これにより、様々なサイズの画面で見やすく、操作しやすいWebサイトを実現することができます。
  2. 読み込み速度を速くする
    モバイル端末はPCと比べて通信速度が遅いため、読み込み速度が遅いWebサイトはストレスを感じさせてしまいます。画像の圧縮や不要なJavaScriptの削減などを行い、サクサク読み込める快適なWebサイトを目指しましょう。
  3. タッチ操作に最適化する
    モバイル端末はタッチ操作で操作するため、ボタンやリンクなどのサイズを大きくしたり、余白を十分に確保したりする必要があります。指でタップしやすい、操作しやすいWebサイトを設計しましょう。
  4. シンプルなデザインにする
    モバイル端末の画面は小さいので、複雑なデザインは避け、シンプルで分かりやすいデザインにすることが重要です。情報の見やすさを意識し、ユーザーが必要な情報に素早くアクセスできるWebサイトを目指しましょう。
  5. 魅力的なコンテンツを制作する
    どんなに使いやすいWebサイトでも、コンテンツが魅力的でなければユーザーはすぐに離れてしまいます。ターゲット層に合わせた興味深いコンテンツを制作し、ユーザーを飽きさせない工夫をしましょう。

さらに魅力的なWebサイトを作るために

さらに魅力的なWebサイトを作るために、以下の点にも意識すると良いでしょう。

  • ターゲット層を明確にする
    ターゲット層のモバイル端末利用状況やニーズを把握し、それに合わせたWebサイトを設計する必要があります。
  • コンテンツを最適化する
    モバイル端末で閲覧しやすいように、コンテンツを最適化する必要があります。
  • テストを実施する
    モバイル端末で実際にWebサイトを閲覧し、問題がないかどうかを確認する必要があります。

モバイルファーストを導入することで、ユーザー満足度向上、検索エンジン対策効果、コンバージョン率向上、コスト削減、開発期間短縮など、様々なメリットが期待できます。

ぜひ、今回の記事を参考に、モバイルファーストを意識した魅力的なWebサイト制作に取り組んでみてください。

モバイルファーストは、現代のWebサイト制作において必須の考え方と言えるでしょう。