「知りたい」に応えていますか? ホームページの原稿の考え方
こんにちは、タスクスクエアの齊藤です。
今回は、ホームページ本体の原稿のお話です。何を書けば良いのか迷う方も多いのではないでしょうか。
せっかく文章を書くならSEO対策も気にしたいし、会社としての想いもしっかりと伝えたい。できれば、見込み客からのお問い合わせが欲しいから、あまり細かいことをホームページに載せたくない……。などなど、悩みだすと切りがありませんよね。
そこで今回は、ホームページの原稿においてよくある失敗例のご紹介と、ホームページ本体の原稿の基本的な考え方についてお話しします。
- そもそも、何を書けば良いの?
- NGな原稿って、どんなもの?
- ホームページの原稿とブログの原稿の違いは?
- ユーザーに魅力が伝わりやすい原稿の書き方は?
「これから原稿を書く」という方はもちろん、「今のホームページの原稿を見直したいけど、何がダメなのかわからない……」とお悩みの方も、この記事が参考になれば幸いです。
ひと目で理解できない原稿はNG
最も多い失敗例が「ぱっと見た時に、結論が目に入らない」原稿ですね。
残酷な事実として、ホームページに訪れる人の約9割以上が、ホームページの全文を読みません。半数以上の方は1~2画面程度スクロールした時点で、そのページから離れてしまいます。そこから先は、スクロール量に比例して、どんどん閲覧者が減ってしまうわけです。
閲覧者が「このページには私の探している情報が無い」と判断した時点で読むのをやめてしまうわけですから、ページを開いて最初に「よくわからないな」と思われたら即アウトです。
つまり、このような原稿はすべてNGになります。
- 前置きから始まる
- 余談を挟む
- ダラダラと長い
- 図解やフローチャートを使わない
- 箇条書きが少ない
- 箇条書きの一文が長い
- 「○○とは?」に尺を使う
- 「なぜ必要か?」に尺を使う
- 会社・サービス・商品に直接関係の無い話題を記載する
- サービス・商品に関する「お客様が得る具体的な対価」が明記されていない
- 実績がわからない
- 他社と比較した際の客観的な強みがわからない
- 起承転結の「結」が問い合わせへの誘導になっていない
「○○とは?」や「なぜ必要か?」など、サービスや商品に直接関係の無い原稿は、ブログで補足すると良いですね。
発信者目線で書かれた原稿にNGが多い理由
前述したNG例は、文章を書くのが得意な方でも陥りやすい傾向にあります。その背景には、何れも「自社の商品(またはサービスや会社)について伝えたい」という発信者の想いが強すぎるあまり、空回りしていることが多くあります。
発信者側からすると、熱い想いやコンセプト、そこに至るまでの経緯について、つい語りたくなってしまうものです。ただ、残念ながらただ一方的な熱意を見せるだけでは、「お金を払おう」と思ってもらえないのも現実です。
ちょっと生々しい話ですが、お客様は、あくまで「自身が得られる具体的な対価」に対してお金を払うわけですね。
よくあるクラウドファンディングの投資も「熱意に対して」ではなく、「その商品に魅力を感じて」または「『自身の投資によってプロジェクトが成功する』満足感を得たくて」投資をするわけです。
ホームページの原稿を、営業での商談に置き換えてみるとイメージしやすいと思います。想いや経緯、知識や理屈を熱く語ったところで、商品は売れませんよね。
つまり、ホームページの原稿も、受信者目線に徹して魅力をアピールすることが重要になるのですね。
見込み客が「知りたい」と思っていることを書こう
さて、言うは易しで、「そんなことはわかっているけど、具体的に何を書けば良いのか……」と悩まれている方が多いのではないでしょうか。
簡単に例をあげると、次の3つの考え方があります。
- 【強み】他社には真似できない(と思う)当社だからできること
- 【ソリューション】当社に発注することで解決されるお客様の悩み
- 【根拠】実績、または実力・信頼性を証明できるもの
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キャッチコピーに結論を書こう
例えば、「何処よりも安く対応します!」を強みとするのであれば、一目で把握できる料金表が「根拠」になります。このように、3つの考え方を柱として自社のサービスや製品を見つめてみると、お客様に伝わりやすい原稿を書けるようになります。
ただ、殆どの方が本文を読みませんので、見出しだけ読んでも要点が伝わるようにキャッチコピーを書くと、より効果的にアプローチできます。
「書かない」よりは、「書く」方が良い
ところで、前述の「強み」に「(と思う)」と書いたのは、正直に言えば、どの会社の強みも似ているからです。
多くのお客様が「うち特有の強みなんてないし、書くことが無い」と悩まれます。
だからといって、「独自の強みがわからないから書かない」としてしまうと、せっかくホームページに訪れた見込み客に、自社を売り込むことができません。同時に「自社の強みがわからない」状態から抜け出せない負のスパイラルに陥りやすくなります。
他社と差別化できなくても良いので、まずは強みを書いてみましょう。初めは独自の強みが見えなくても、自社のサービスや製品を売り込むうちに必ず自社特有の強みに気付けるようになりますので、ご安心くださいね。
初めから完璧を求めず、状況に応じて改良しよう
前項でも少し触れましたが、初めから完璧な原稿を準備できる会社は存在しません。それは、原稿作成のプロでも同じことです。時間をかけてお客様と関わり続けることで、初めて見えてくることもたくさんあるのですね。
重要なのは、継続的に見直しを行って、ホームページを育てていくことだと私は考えています。
ちなみに、弊社の作成するホームページは、全ページを自社で自由に更新できる仕組みになっています。継続的に原稿を見直したい場合も、お気軽にご相談くださいね。